この連載の目次(全8回・完結)
- 01八海山って何? 日本酒の話で迷子にならないための5つの言葉無料
- 02日本酒好きは、銘柄の「どこが違うか」で盛り上がっている無料会員
- 03酒場の歩き方読み放題
- 04「純米大吟醸」の正体読み放題
- 05蔵と地域の系譜読み放題
- 06温度と器の教養読み放題
- 07季節の日本酒いまここ
- 08最終回——日本酒の話に入る読み放題
第1回で2軸を、第2回で銘柄を、第3回で飲む場所を渡した。あなたはもう「辛口で」を卒業している。だが、店の冷蔵庫やラベルに、この時期だけ現れる字がある——「夏」「しぼりたて」「ひやおろし」。何となく季節ものだとは分かる。けれど、なぜ季節限定なのか、何が違うのかを聞かれると、まだ答えに詰まる。
先に、いちばん腑に落ちる一つを渡す。しぼりたてだ。日本酒は、秋に穫れた新米を、寒い冬に仕込んで搾る。その搾りたてを、加熱も熟成もせずに詰めたのが「しぼりたて(新酒)」——荒々しくてフレッシュな、冬から早春だけの表情である。ここには難しい理屈がない。新米が穫れて、寒い時期に搾る。だから冬に出る。季節を体で分かれる一本だ。
そして、これがこの回の入口になる。日本酒の「季節もの」は、気分で付けた名前ではない。造りの一年の巡りの、いま酒がどこにいるかを言っているだけだ。 しぼりたて(冬〜早春)から始まり、初夏の夏酒を通り、秋のひやおろしへ——季節の名前には、一本の流れがある。この流れが見えると、季節の一本を自分で選べるようになる。
ここまでで、季節の日本酒が造りの一年の巡りから生まれることが分かりました。続きでは、新酒・夏酒・ひやおろしを一本の流れにする年表と、それを「火入れ」ひとつで説明する正体までを渡します。
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季節は、造りの一年の巡り / 正体は「火入れ」ひとつ / 季節の一本を、自分で推す / 会話での使い方
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