この連載の目次(全8回・完結)
- 01八海山って何? 日本酒の話で迷子にならないための5つの言葉無料
- 02日本酒好きは、銘柄の「どこが違うか」で盛り上がっている無料会員
- 03酒場の歩き方読み放題
- 04「純米大吟醸」の正体いまここ
- 05蔵と地域の系譜読み放題
- 06温度と器の教養読み放題
- 07季節の日本酒読み放題
- 08最終回——日本酒の話に入る読み放題
第1回で2軸を、第2回で銘柄を覚えた。それでも、メニューの「純米大吟醸」という文字にはまだ身構える。純米? 大吟醸? 高いやつ、という以外に何を言っているのか分からない。
先に、この長い名前を分解してしまう。「純米大吟醸」は、二つの言葉をくっつけただけの名前だ。 前半の「純米」は、第1回でも触れた通り、米と米麹と水だけで造った——醸造アルコールを足していない——という意味。後半の「大吟醸」は、米をよく磨いた、という意味だ。米は外側に雑味のもとが多く、削って中心だけで醸すほど、香りが澄んでいく。その「どれだけ磨いたか」を数字にしたのが精米歩合である。
つまり「純米大吟醸」は、〈米だけか〉という一つの答えと、〈どれだけ磨いたか〉という一つの数字——たった2つの情報を並べただけの名前だった。むずかしさの等級でも、値段の格付けでもない。この見方さえ入れば、日本酒のラベルに並ぶ肩書きは、全部同じやり方で読める。
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ここまでで、『純米大吟醸』が『純米』と『大吟醸』——米だけか、どれだけ磨いたか——の2語の合成だと分かりました。続きでは、8種類の全体像と、精米歩合という数字の階段、そして肩書きの上下が格付けではない理由までを渡します。
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8種類の分類は、2本の線でできている / 精米歩合——肩書きの後半は、この数字ひとつ / 肩書きの上下は、味の上下ではない / 会話での使い方
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