この連載の目次(全8回・完結)
- 01寺と神社は、別の宗教である無料
- 02神社チェーン店理論無料会員
- 03京都の歩き方読み放題
- 04お寺の系譜——禅・浄土・密教読み放題
- 05仏像の見分け方——如来・菩薩・明王・天いまここ
- 06御朱印と参拝の実践読み放題
- 07京都の次——鎌倉・奈良の半日設計読み放題
- 08最終回——寺社の話に入る読み放題
第1回で、神社の神様は姿を見せず、寺の仏像は「姿を見せる」と書いた。では、その姿を、あなたは読めているだろうか。博物館の仏像コーナー、あるいはお寺の本堂。金色の像がずらりと並んでも、口から出るのは「立派だな」だけ。ラベルに「◯◯菩薩立像」とあっても、菩薩が何なのかは分からない。全部が同じ「金色の仏さま」に見える。
先に、いちばん効く一本を言ってしまう。仏像は「格」で、四つに分かれている。 上から如来(にょらい)・菩薩(ぼさつ)・明王(みょうおう)・天(てん)。そして——格の違いは、必ず見た目に出る。 服装、髪型、表情。だから見た目を読めば、格が分かる。
いちばん分かりやすいのが、上位2つ——如来と菩薩の見分けだ。ポイントは一つ、着飾っているかどうか。
如来は、装飾がない。質素な衣を一枚まとっただけで、アクセサリーもつけない。頭は「螺髪(らほつ)」という、粒々を並べたような髪型(パンチパーマにたとえられる、あれだ)。理由は、如来が「悟りを開いた仏」だから。出家してすべての飾りを捨てた、釈迦の姿を表している。いっぽう菩薩は、冠をかぶり、ネックレスや腕輪をつけて華やかだ。菩薩は「まだ修行中で、人を救って回っている仏」——出家する前、インドの王子だったころの釈迦がモデルなので、装身具をつけている。
つまり、着飾っていれば菩薩、質素なら如来。 格が上のほうが、飾りは少ない——ここが最初の意外なところだ。この一本の軸を持つだけで、仏像は「金色の塊」から「読めるもの」に変わり始める。
ここまでで、着飾っていれば菩薩、質素なら如来、と分かりました。続きでは、残る明王と天の見分け方と、本堂の配置の読み方、会話での使い方までを渡します。
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四階級の早見——如来・菩薩・明王・天 / 下位2階級——怒る明王と、守る天 / 本堂の並びには、意味がある——中央ほど、格が高い / 会話での使い方
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