この連載の目次(全8回・完結)
- 01時計の話で迷子にならないために、まず5つの名前だけ無料
- 02時計は、値段より「どう使いたいか」で選ぶ無料会員
- 03機械式とクォーツは、優劣ではなく仕組みが違う読み放題
- 04ダイバーズ、クロノグラフ、GMTは、用途から形が生まれた読み放題
- 05定番モデルは、形の由来が分かると見分けられる読み放題
- 06時計は、ケース径だけでなく腕に載せて決める読み放題
- 07高い時計の値段は、機構・仕上げ・素材・流通に分けて考える読み放題
- 08時計の話は、値段より「なぜそれを選んだか」いまここ
時計に気づいたとき、「どこのですか」「機械式ですか」「いくらでしたか」と聞けば、情報は得られる。だが、質問だけを重ねると、相手は時計の検定を受けているように感じる。会話を続ける鍵は、質問の数ではない。見えた具体を言い、答えを一度受け、自分を少し置いてから、一問だけ進めることだ。
時計の会話は、四つの動きで作る
- 見えた具体を言う。 青い文字盤、四角いケース、厚い外装、革ベルト。
- 相手の答えを受ける。 選んだ理由や使い方から一語を拾う。
- 自分を少し置く。 自分の時計、失敗、使う場面を一文だけ出す。
- 一問だけ進める。 相手が答えやすい具体を聞く。
あなた「その時計、青い文字盤がきれいですね。角度で色が変わって見えます」
相手「店で光に当てたとき、それが気に入って」
あなた「色そのものより、光り方で選んだんですね。僕のは黒で少し重く見えるので、普段の服にも合わせやすいですか?」
相手「意外と何でも合います。紺のジャケットでも使います」
あなた「濃い服でも沈まないんですね」
「何色ですか」「どこのですか」「機械式ですか」と三問続けていない。相手の「光に当てたとき」を受け、自分の黒い時計を一文だけ置いてから、服との合わせ方を聞いた。
ここまでで、時計の会話は「どこのですか」「いくらですか」ではなく、見えた形から始められると分かりました。続きでは、G-SHOCK、機械式、GMT、形見、試着、価格という六つの場面で、答えを受けて次に返す方法を練習します。
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G-SHOCKは、頑丈さの知識より、使った場面を聞く / 機械式かクォーツかを、所有者の知識テストにしない / ダイバーズやGMTは、本来の用途と今の使い方を分ける / 形見の時計は、型番や査定より、残っている記憶を聞く / 試着の感想は、似合うかより、どこが気になったか / 値段を聞かれたら、選んだ具体へ戻す / 相手が時計の話へ乗らなければ、一問で終える / 答えから拾うものを、一つだけ決める / 時計の話を、品定めにしない三つの約束
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