この連載の目次(全8回・完結)
- 01スーパードライとIPAは、何が違う? ビールの話で迷子にならないための5つの言葉無料
- 02定番ビールは、同じ金色でも見る場所が違う無料会員
- 03「注ぎ」の世界読み放題
- 04クラフトブルワリー名鑑いまここ
- 05ビアバーの歩き方読み放題
- 06コンビニの棚の教養読み放題
- 07世界のビール紀行読み放題
- 08最終回——ビールの話に入る読み放題
前回、コンビニでも会える国産クラフトとして「よなよなエール」の名を出した。あのペールエールを造るのが、長野・軽井沢のヤッホーブルーイングだ。では、クラフトの棚やビアバーのタップに並ぶ、ほかの知らない名前は何者なのか。
先に、いちばん意外な一社の話をする。そのヤッホーブルーイングは、一度、廃業寸前まで追い込まれている。
生まれたのは1997年、地ビールブームのさなか(創業者は星野リゾートの星野佳路だ)。だがブームはすぐに崩壊し、割高な土産物ビールとして見放されて、売上は落ち込んだ。廃業も見えた会社を救ったのは、通販だった——店頭を捨て、全国のファンに直接届ける道に賭けて、息を吹き返す。いまや国産クラフト最大手である。
つまり、こういうことだ。クラフトの棚に並ぶ名前は、ただの銘柄ではない。1994年の「解禁」から始まる30年を生き残った、造り手の名前だ。 よなよなを「ペールエールの銘柄」ではなく「一度死んで蘇ったヤッホーの一本」として見た瞬間、棚はただの商品棚から、造り手の名鑑に変わる。
ここまでで、国産クラフトには一度死んで蘇った系譜があると分かりました。続きでは、その30年をたどる見取り図と、出自の違う三つの造り手——日本酒の蔵から来た一社、解禁前にアメリカで造っていた元祖、畑から生まれた一社——までを渡します。
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国産クラフトの系譜——始まりは、1994年の解禁 / 名鑑——出自でたどる、二つの造り手 / 2018年、「ビール」の意味が広がった / 会話での使い方
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