大人男子の趣味教養OTONA DANSHI NO SHUMI-KYOYO

SPORTS連載「サッカーの教養」第7回

ワールドカップとワールドカップのあいだに、何があるのか——2027年1月のアジアカップ、日本の4回優勝、2030年へのアジア予選

4年に一度のワールドカップの間に、日本代表が戦う大会と予選を順に見る回。アジアカップの位置づけと、出場枠が広がった予選まで。

公開 2026.07.20最終確認 2026.08.24
この連載の目次(全8・完結
  1. 01浦和レッズ、Jリーグ、久保建英、日本代表、ワールドカップ——それぞれ何を指すか
  2. 02海外サッカーは、5つの主語で読める
  3. 03レアル・マドリード、バルセロナ、プレミアの3クラブ——何で知られているか
  4. 04ワールドカップとチャンピオンズリーグは、別の系統の一番上にある
  5. 05移籍には窓がある——夏と冬、決められた期間しか動けない
  6. 06欧州の試合が日本時間の深夜になる理由と、時差の計算
  7. 07ワールドカップとワールドカップのあいだに、何があるのかいまここ
  8. 08最終回——三笘薫の一場面と、競技規則の書き方

2026年のワールドカップは、7月19日にスペインがアルゼンチンを延長の末1-0で下して幕を閉じた。日本は決勝トーナメントでブラジルに1-2で敗れている。次の本大会は4年後だが、そのあいだ代表の試合がなくなるわけではない。

代表チームには、クラブのような週ごとの試合がない。国際試合が組める期間が年に何度か設定され、その期間に親善試合や予選が行われる。

大会が終わった後の数年は、監督の交代や世代交代が進む時期にあたる。代表は契約ではなく招集で編成されるので(第1回)、招集される顔ぶれが変われば、チームの形も変わる。

その途中に、もう一つの大きな大会が挟まる。

ASIAN CUP

ワールドカップの狭間に、アジアカップがある

アジアの代表チームの頂点を決めるのがアジアカップだ。4年に一度、ワールドカップの狭間の年に開かれる。ヨーロッパのEURO、南米のコパ・アメリカと同じ位置にある大陸選手権である(第4回)。

日本にとって、この大会の成績は代表の歴史の一部になっている。優勝は4回。1992年、2000年、2004年、2011年で、大会の最多優勝回数にあたる。2019年には決勝まで進んで敗れた。

ただし、最後の優勝から時間が経っている。2011年以降、優勝には届いていない。2024年大会では準々決勝でイランに1-2で敗れた。追加時間のペナルティキックで決勝点を許した試合だった。

次回大会は2027年1月7日から2月5日まで、サウジアラビアで行われる。出場は24チーム。組み合わせ抽選はすでに実施されており、日本は前回王者のカタール、タイ、インドネシアと同じ組に入っている。

QUALIFIERS

アジアの出場枠は、8.5になった

ワールドカップの出場国が48に増えたことで、各大陸に割り当てられる枠も変わった。

アジアに与えられているのは8.5である。8か国が予選を勝ち抜いて直接出場し、残る0.5は大陸間プレーオフを勝てば出場できる枠を指す。2022年大会までは4.5だった。

枠の数は、予選の組み方そのものに関わる。出場枠が少なかった時期のアジア最終予選は2組に分かれ、各組の上位2か国が本大会へ進む形だった。枠が増えた現在は、より多くの国が最終段階まで残る組み方になっている。

次に開かれる大会の開催地も決まっている。2030年はモロッコ、ポルトガル、スペインの3か国による共同開催で、大会の始まりから100年にあたるため、開幕の一部の試合はウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでも行われる。

WHAT CHANGES

予選と親善試合のあいだに、顔ぶれが入れ替わる

大会と大会のあいだにも、代表の試合は続く。予選、大陸選手権、そして国際試合期間に組まれる親善試合だ。

代表はクラブと違って契約ではなく招集で編成される(第1回)。だから、招集される顔ぶれが変われば、チームの形も変わる。若い選手が初めて呼ばれ、長く主軸だった選手が呼ばれなくなる。ポジションの序列も入れ替わる。

第2回で扱った海外のリーグでプレーする選手たちも、この期間に立場が動いていく。所属クラブで出場機会を失えば代表からも遠ざかるし、移籍して出場が増えれば戻ってくる。

次回

最終回へ続く。