この連載の目次(全8回・完結)
- 01サッカーの話は、クラブを持たなくていい無料
- 02海外組スター名鑑無料会員
- 03欧州クラブ・キャラクター図鑑読み放題
- 04大会の「格」はどこで決まるのかいまここ
- 05移籍市場という夏と冬の祭り読み放題
- 06全部観なくていい——深夜・ハイライトとの付き合い方読み放題
- 07日本代表は4年の物語読み放題
- 08最終回——サッカーの話に入る読み放題
第1回で選手を、第3回で欧州クラブを覚えた。すると、こんな場面に出くわす。片方が「やっぱりサッカーはW杯が一番でしょ」と言い、もう片方が「いや、レベルで言えばチャンピオンズリーグの方が上だよ」と返す。どっちが正しいのか分からず、あなたは黙る。今回はこの「どっちがすごい?」に、意見ではなく構造で答えられるようにする。
まず結論から。この言い争いは、たいてい噛み合っていない。
サッカーの大会は、大きく2つの系統に分かれる。ひとつは国の代表で戦う大会(W杯やアジアカップ)。もうひとつはクラブで戦う大会(各国のリーグ戦やCL)。第1回でやった、同じ選手が持つ「代表の顔」と「クラブの日常の顔」——その2つの顔が、そのまま2つの大会系統に対応している。三笘は普段ブライトンでリーグ戦を戦い(クラブの顔)、W杯では日本代表として戦う(代表の顔)。
そして、W杯は代表という系統の一番上、CLはクラブという系統の一番上にある。2本の別々のハシゴがあって、それぞれのてっぺんがW杯とCLだ。だから「どっちがすごい?」は、「登山とマラソン、どっちがすごい?」と聞くようなもの——競技が違うものを一列に並べようとするから、話が噛み合わない。
サッカーの大会の格は、まず「代表の話か、クラブの話か」を分けるところから始まる。この一本目の分かれ道さえ押さえれば、あなたはもう、あの噛み合わない言い争いの外に立てる。残りは、2本のハシゴにそれぞれ何段あるか——そして、その段差は何で決まるのかだ。
ここまでで、大会は一列に並ばず「代表」と「クラブ」の2本のハシゴに分かれる、と分かりました。続きでは、それぞれのハシゴの中身と、どんな大会も位置づけられる3つの物差しまでを渡します。
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代表のハシゴ——W杯と、その下の大陸選手権 / クラブのハシゴ——毎週のリーグ戦と、その上のCL / 格を決める、3つの物差し / 会話での使い方
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