この連載の目次(全8回・完結)
- 01いま話題の5本で、映画の現在を見渡す無料
- 02俳優の名前で、映画への期待はどう変わるかいまここ
- 03ジャンル名とシリーズ名は、何を期待させるのか読み放題
- 04一本の映画が、劇場から配信へ届くまで読み放題
- 05監督が違うと、同じ題材でも空気が変わる無料会員
- 06カメラと編集と音——「すごい映像」の中身読み放題
- 07賞と興行——評価された映画と、売れた映画読み放題
- 08最終回——『国宝』は、どう作られ、どう届いたか読み放題
この1年の邦画実写のニュースは、作品名と同じくらい、俳優の名前を主語に流れた。「吉沢亮主演の『国宝』が——」「二宮和也主演の『8番出口』が——」。俳優の名前は、映画の中身を知る前から期待の形を決めている。
THE NAME
吉沢亮——名前がニュースの主語になった1年
いちばん分かりやすい例が、『国宝』の吉沢亮である。歌舞伎の女形を演じるために作り込まれた所作と佇まいが評価の中心になり、「吉沢亮の凄み」という語られ方で口コミが広がった。興行収入が記録を塗り替えるたびに見出しに立ったのは作品名と俳優名で、翌年3月には第49回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞。公開から受賞まで約1年間、俳優の名前がニュースの主語であり続けた。
ここに、俳優名が作る期待の仕組みが見える。演技そのものの評判が口コミになり、記録や受賞が名前を繰り返し表へ出し、名前が次の作品への期待に変わる——「この人が出ているなら」という選び方は、この循環から生まれている。
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吉沢亮で見えた「俳優名が主語になる」仕組みの続きに、二宮和也・佐藤二朗と山田裕貴・目黒蓮・松村北斗、そして海外の俳優の名前がどう働くかを並べています。
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二宮和也、山田裕貴と佐藤二朗——主演の名前、助演の名前 / 目黒蓮と松村北斗——動員を動かす名前 / 賞の顔ぶれは、俳優名の索引になる
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