この連載の目次(全8回・完結)
- 01クルマの話で迷子にならないために、まず5つの言葉だけ無料
- 02クルマは、買わなくても「自分ならどう使うか」で楽しめる無料会員
- 03名車スター名鑑読み放題
- 04車種の地図——SUV・セダン・軽の「なぜ売れる」読み放題
- 05EVは「賛成か、反対か」で語らなくていい読み放題
- 06F1という「メーカー戦争」いまここ
- 07ディーラーと試乗の歩き方読み放題
- 08最終回——クルマの話に入る読み放題
スポーツバーのテレビにF1が映っている。隣の席が「今年のF1、面白いらしいね」と盛り上がっている。……らしいですね。そこで、会話が終わる。
第1回でメーカーは作家、第2回で11社の顔、第3回で名車——と渡してきた。その作家たちが、いま同じ場所に集まっている。F1だ。年に何度も、世界のメーカーが同じ日曜日に、自分のエンジンで作った車を最高速でぶつけ合う。今年のそれが「メーカー戦争」と呼ばれているのには、はっきりした理由がある。
なぜ今年なのか。2026年は、F1が規則を一新した年だからだ。心臓であるエンジンの決まりが根本から書き換えられた——ガソリンの力と電気の力をほぼ半々にし、燃料は使う分だけ廃棄物や植物くずから作る、100%持続可能なものへ切り替える。ざっくり言えば「市販車の技術に近い、環境に配慮したエンジン」になった。だから世界のメーカーにとって、F1が「自社の技術を試す価値のある舞台」に戻ったのだ。
代表例が、ホンダだ。第1回で「エンジンに恋した会社」と呼んだホンダは、一度はF1からの撤退を決めていた。それが、この新しい規則に引き寄せられて本格的に戻ってくる——アストンマーティンと専属で組み、自分のエンジンで。
つまり今年のF1が特別なのは、誰かのドライバーが速いからではない。規則が変わって、世界のメーカーがF1に戻ってきたからだ。レースが始まる前に、作家が勢ぞろいした。これが「メーカー戦争」の中身である。
ここまでで、今年のF1が特別なのは、規則が一新されて世界のメーカーが戻ってきたからだと分かりました。続きでは、エンジンをつくる5メーカーと誰が誰のエンジンで走るかの一覧、そして観戦と会話での使い方までを渡します。
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F1を動かすのは、たった5つのエンジン / 会話での使い方
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