甲州は、産地名ではなく、白ぶどうの品種の名前だ。奈良時代に日本へ渡ってきたとされる歴史を持ち、2010年にはワインの国際的な品種登録機関(OIV)に登録されて、ラベルに「KOSHU」と書いて輸出できるようになった——KOJ(Koshu of Japan)の公式史だ。日本のワインのラベルは、この品種名と「日本ワイン」「山梨」「GI山梨」という別の層の表示が重なってできている。層を分ければ、日本ワインの棚は一気に読みやすくなる。
30秒で分かる産地
このページの主役は品種名だ。「甲州=山梨の産地名」と混同しないところから始める。5項目で見る。
品種名
名前の種類
甲州は産地名ではなく、ぶどうの品種名。2010年にOIVへ品種登録された白ぶどう
白・辛口〜甘口
主な色・スタイル
白。辛口が身近だが、GIの基準は甘口や発泡性まで規定しており、幅は広い
甲州
主な品種
このページでは甲州。山梨には赤のマスカット・ベーリーAなど他の品種もある
造りで変わる
味の幅
辛口、甘口、泡に加え、澱の上で熟成させて厚みを出す造り(シュール・リー)などで幅が出る
4つの層
ラベルの手がかり
「日本ワイン」、品種名の甲州、産地名の山梨、GI山梨——それぞれ別の層の表示として見る
ここまでで、甲州という名前の入口が分かりました。続きでは、ラベルで探す場所、幅の見方、よく見る商品の比べ方、店と料理、最初の一本まで整理します。
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ラベルではどこを見るか / 産地の中に、どんな幅があるか / よく見る商品で比べる / どんな店・料理で試すか / ワイン好きの中で共有されている3つの前提 / 最初の一本
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