布とゴムを中心にしたシンプルな作りで、底は薄く平たい。スケート由来のラフな雰囲気がありながら、足元を強く主張しすぎない。
工場直販のゴム靴屋から始まった
1966年、カリフォルニアで開いた工場直販のゴム靴屋が始まりだ。特定の競技のために作られた靴ではなく、その日のうちに作って渡す近所の店だった。客が布を持ち込めば、それで作った。

スケートの靴として名前が知られた
1975年、地元のスケーターたちが「スケート用の靴を作ってくれ」と持ちかけた。翌年に出たエラが最初のスケート専用の型で、続く数年のうちに、いまも定番として残る型が出そろう。
1982年の映画『初体験リッジモント・ハイ』で市松模様のスリッポンが使われたことで、スケートを知らない層にも名前が届いた。ここから扱いが広がった。スケートの靴として知られながら、同時に、誰でも履ける安い布の靴としても広まっていく。
いまはどんな人が履くブランドか
デッキの上で使われてきた靴で、パンクやハードコアの現場でも履かれてきた。スケートや音楽の雰囲気を、普段着へ取り入れたい人に履かれている。
そこを通らずに、黒いキャンバスの靴をラフな普段着として気軽に履く人も多い。デニム、チノ、ワークパンツ。値段が手頃で、軽い。
どちらにも共通しているのは、汚れても様になるところだ。キャンバスとゴムに擦れや黄ばみが出ても、ラフな服装になじむ。

代表的なモデル
オーセンティック——1966年の一足目。飾りのない紐靴で、いちばん細身に見える。
エラ——1976年。オーセンティックの履き口にクッションを足した型で、スケート専用として最初に作られた。
スリッポン——紐のない型。市松模様のものが有名で、脱ぎ履きが楽にできる。
オールドスクール——側面に白い曲線(ジャズストライプ)が入る型。
近いブランドとの違い
いちばん近いのはConverseだ。どちらも布と平らなゴム底で、値段も近い。違いは形の出どころで、あちらはバスケットボール用として設計された形がそのまま残っている。こちらはスケートの現場から要望が出て作られた型が中心で、そのぶん底が厚く、履き口にクッションが入っている。