大人男子の趣味教養OTONA DANSHI NO SHUMI-KYOYO

FASHION — ファッション・ブランド図鑑 — Vans

Vans——スケートの靴として育ち、いまは街の定番

1966年、カリフォルニアの工場直販のゴム靴屋から始まった。スケーターの要望で専用の型が生まれ、いまは足元を主役にせずラフな雰囲気を足したい人の定番になっている。

布とゴムを中心にしたシンプルな作りで、底は薄く平たい。スケート由来のラフな雰囲気がありながら、足元を強く主張しすぎない。

ORIGIN

工場直販のゴム靴屋から始まった

1966年、カリフォルニアで開いた工場直販のゴム靴屋が始まりだ。特定の競技のために作られた靴ではなく、その日のうちに作って渡す近所の店だった。客が布を持ち込めば、それで作った。

ヴァンズのスニーカー2足。白い靴と市松模様のスリッポン
ヴァンズの定番。布とゴムという構成は、最初の一足からほとんど変わっていないPhoto: Peter Wall / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0(リサイズ)
SHIFT

スケートの靴として名前が知られた

1975年、地元のスケーターたちが「スケート用の靴を作ってくれ」と持ちかけた。翌年に出たエラが最初のスケート専用の型で、続く数年のうちに、いまも定番として残る型が出そろう。

1982年の映画『初体験リッジモント・ハイ』で市松模様のスリッポンが使われたことで、スケートを知らない層にも名前が届いた。ここから扱いが広がった。スケートの靴として知られながら、同時に、誰でも履ける安い布の靴としても広まっていく。

NOW

いまはどんな人が履くブランドか

デッキの上で使われてきた靴で、パンクやハードコアの現場でも履かれてきた。スケートや音楽の雰囲気を、普段着へ取り入れたい人に履かれている。

そこを通らずに、黒いキャンバスの靴をラフな普段着として気軽に履く人も多い。デニム、チノ、ワークパンツ。値段が手頃で、軽い。

どちらにも共通しているのは、汚れても様になるところだ。キャンバスとゴムに擦れや黄ばみが出ても、ラフな服装になじむ。

黒いキャンバス靴の側面の接写。白い革のストライプが縫い付けられ、その上に小さな白いタグ。ストライプには擦れた跡がある
側面の白いストライプ。縫い付けた革が擦れて、履いた分だけ跡が残るPhoto: Oto Zapletal / Wikimedia Commons / CC BY 4.0(リサイズ)
PIECES

代表的なモデル

オーセンティック——1966年の一足目。飾りのない紐靴で、いちばん細身に見える。

エラ——1976年。オーセンティックの履き口にクッションを足した型で、スケート専用として最初に作られた。

スリッポン——紐のない型。市松模様のものが有名で、脱ぎ履きが楽にできる。

オールドスクール——側面に白い曲線(ジャズストライプ)が入る型。

NEIGHBOURS

近いブランドとの違い

いちばん近いのはConverseだ。どちらも布と平らなゴム底で、値段も近い。違いは形の出どころで、あちらはバスケットボール用として設計された形がそのまま残っている。こちらはスケートの現場から要望が出て作られた型が中心で、そのぶん底が厚く、履き口にクッションが入っている。