値段の割にきちんと見える。この一点で選ばれてきた店だ。
ORIGIN
紳士服店から、手頃なカジュアルの店へ
1949年、山口県で紳士服店として始まった。店員が採寸して背広を売る店である。
1984年、広島にカジュアルの店を開いた。安いカジュアルを並べ、客が自分で手に取ってレジまで運ぶ形の店だ。翌年からは郊外にも出していく。このころ語られたのは、まず値段だった。

SHIFT
安さ中心のイメージから、品質と機能へ
1998年、原宿に店を出したことで、千九百円のフリースが全国に広まった。この店の名前が知られたのは、このときだ。
それでも「安い」で語られる時期は続く。動き始めたのは、素材と縫製に手が入ってからだった。薄いのに暖かい下着、軽くたためるダウン、海外のデザイナーとの協業。値段だけでは説明のつかない品が増えていった。
いまは、安いから買う店という説明では足りなくなっている。

NOW
いまはどんな人が着るブランドか
UNIQLOは、年代を問わず選ばれている。
中心にいるのは、清潔に見える日常着を、時間をかけず、無理のない値段で揃えたい人だ。行けば置いてあり、サイズも色も揃っている。前に買ったものが、まだ同じ形で売られている。
買う範囲は人によって違う。下着と靴下だけの人。仕事のパンツから冬のダウンまで全身を揃える人。無地のシャツやニットだけを手持ちへ足す人。どれも同じ店の使い方だ。
デザイナーとの協業を楽しみにしている人もいる。

PIECES
代表的な服
フリース——1998年に名前を全国へ届けた一枚。
ヒートテック——薄手の下着。冬の重ね着の一枚目として定番になった。
UT——絵柄や文字の入ったTシャツをまとめたシリーズ。作品や他社との協業もここに入る。