大人男子の趣味教養OTONA DANSHI NO SHUMI-KYOYO

FASHION — ファッション・ブランド図鑑 — Supreme

Supreme——服の外側の話まで、一緒に面白がる

1994年、ニューヨークのスケートショップとして開いた。スケートや音楽の背景、図柄の引用元、コラボ。服の形だけでなく、その一枚の背景まで面白がる人が着ている。

ニューヨークのスケートショップから始まり、いまは服の外側の話まで一緒に付いてくるブランドになっている。

ORIGIN

ニューヨークのスケートショップとして始まった

1994年、ニューヨークのロウアー・マンハッタンに開いた。始めたのはジェームス・ジェビアで、Stüssyで働いていた人物である。

店の作りに、その出自が出ている。真ん中を空けて、服を壁沿いに並べた。板に乗ったまま入れるようにするためだ。スケートのチームとビデオはその後も続き、売り場にはデッキも並ぶ。

夜の店先に光る赤い長方形の看板。白い文字でSupremeとだけ書かれている
店の看板。赤い長方形に白い文字という一つの印が、そのまま服にも載るPhoto: cchana / Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0(リサイズ)
SHIFT

服の外側に、話が付くようになった

少量ずつ出す売り方で知られるようになる。買えるかどうかがそのつど分かれるので、発売のたびに話題が出た。

絵柄の出どころも同じように扱われる。ホラー映画の仮面、コミック、中世の絵画。音楽の側との縁も深く、店の窓にパンクの映画の題名が光っていたこともある。VansやTHE NORTH FACEなど、別のブランドと組んだ商品も繰り返し出している。

1998年に日本へ入った。海外での最初の店で、場所は代官山。裏原宿の担い手が取り上げたことで、スケートをする人の外側——ストリートの服を着る層まで一気に広がっている。2017年にはルイ・ヴィトンと組んだ商品を出した。スケートショップの服が、高級ブランドと並ぶところまで来ている。

東京の通りに面したSupremeの店。赤い旗看板が出ていて、一階の窓にはTHE FILTH AND THE FURYという青いネオン文字。前の歩道を人が歩いている
東京の店。窓のネオンはパンクバンドを追った映画の題名で、こうした引用が服の絵柄にも使われるPhoto: demxx / Wikimedia Commons / CC BY 2.0(リサイズ)
NOW

いまはどんな人が着るブランドか

年代によって、入口が違う。

30代から40代には、若い頃からこのブランドを見てきた人がいる。スケートの映像や、裏原宿の店に並んでいた時期を知っていて、図柄の引用元にも心当たりがある。

若い層は、コラボや発売時の話題から入ることが多い。誰と組んだのか、どこから引いた絵柄なのか。そこを面白いと思って一枚目を買う。

共通しているのは、服の形だけでなく、その一枚の背景まで面白がっているところだ。スケート、音楽、映画、美術。どこから来たものかを知っていると、その分だけ面白い。

もう一つ、発売そのものを楽しむ人もいる。少量ずつ出るので、買えるかどうかが毎回分かれる。その日を待つことや、集めることを目的にする人たちだ。ブランドの周りには売買の市場もできているが、それは着る人・集める人とはまた別の動きになる。

PIECES

代表的な品

赤い箱のロゴのTシャツとパーカー——このブランドでいちばん知られている形。

スケートデッキ——出自を示す商品。裏面に絵柄が刷られている。