ポロシャツ、オックスフォードのシャツ、チノ。アメリカの王道と呼ばれてきた形を、少し上品な側で楽しむためのブランド。
ネクタイから始まっている
1967年、ニューヨークでラルフ・ローレンが自分のネクタイを売り出したのが起点だ。
名前に選んだのは「Polo」。馬上競技の名で、伝統、社交、上流の余暇を連想させる。その連想を、そのままブランドの名前にした。芝生、クラブハウス、休暇。服は、そこへ入るための一部として置かれている。

学生文化と英国の様式を取り込み、外へも広がった
やがて扱いは服全般へ広がる。米国東部の大学で着られていた装いと、英国の様式。この二つを取り込んで、アメリカらしい理想の暮らしを丸ごと見せるブランドになった。広告に服だけでなく、家や庭や家族まで写したのも、その考え方から来ている。
1980年に『オフィシャル・プレッピー・ハンドブック』が出て呼び名が広まった頃には、この装いの代表として知られていた。
一方で、別の場所にも取り込まれる。1980年代の終わり、ブルックリンの若者たちがこのブランドだけを着る集団を作り、1990年代にはヒップホップの映像にも載った。日本へは1970年代に百貨店を通じて入り、1980年代の終わりからは若者の格好の中にも入っていった。

いまはどんな人が着るブランドか
若い層は、古着から入ることが多い。90年代のスポーツライン、ラガーシャツ、スタジャン。大きめをゆったり着る。プレッピーと呼ばれてきた形を、当時の空気ごと楽しむ側だ。
一方、大人が選ぶのは、白やサックスブルーのオックスフォードシャツ、チノ、紺のブレザー。カジュアルなのに、きれいに見える。落ち着いたアメリカンカジュアルとして着ている。
どちらの側も、選んでいるのはアメリカの王道と呼ばれてきた形だ。90年代の空気ごと着るか、いまのきれいめとして着るか、その違いになっている。
代表的な服
ポロシャツ——1972年に多色展開で始まった型。胸の刺繍が、このブランドの記号になっている。
オックスフォードのボタンダウンシャツ——襟の先をボタンで留めるシャツ。
紺のブレザー——金色のボタンが付く。プレッピーの代表として並べられる一着。