手間の少ない実用時計、というイメージで知られる国産ブランドだ。
光で充電するほうへ舵を切った
腕時計を作る会社として始まり、機械式もクォーツも手がけてきた。このブランドの性格が決まったのは、文字盤の下で光を受けて発電し、それで動かす仕組みを主軸に据えたときだ。
電池を持たないわけではない。二次電池を積んでいて、光が当たっているあいだに充電される。
電池交換の手間を減らす。その方向を、このブランドは長く押してきた。

シチズン 自動巻き
Photo: Wikimedia Commons — Citizen automatico, calibro 6501.jpg / CC BY-SA 4.0(光で充電する仕組みが主軸になる前の一本。傷や汚れの残る実用個体。着用者の顔は写っていない。)
正確な国産時計から、手間の少ない時計へ
正確で実用的な国産時計として作られてきたブランドが、光で充電する仕組みを主軸に据えた。電池交換の手間が減り、さらに電波で時刻を合わせる型や、軽くて錆びにくいチタンの外装が加わっていく。
手間の少ない時計というイメージは、こうして一つずつ積み上がった。近年は価格帯が上がり、上位の仕上げを持つ系統も育っている。

エコ・ドライブ チタン
Photo: Wikimedia Commons — Citizen Eco-Drive Titanium Sapphire.jpg / CC BY-SA 3.0(光で充電する仕組みとチタンの外装を組み合わせた系統。撮影は Tuxyso、深度合成は Hic et nunc。)
いまはどんな人が着けるブランドか
30代から60代までの、毎日時計を使う人に選ばれている。
スーツ、制服、作業着。仕事や日常で時刻を確認し、毎日使える実用品を求める人に着けられている。
軽さを重視する人にも選ばれている。チタンの外装の型がそろっている。

エコ・ドライブ
Photo: Wikimedia Commons — Citizen "Eco-Drive METAL" solar ring.jpg / CC BY-SA 4.0(文字盤に Eco-Drive の表示がある実物。右下は同じ文字盤の拡大。)
代表的なモデル
アテッサ——チタンの外装に、光での充電と電波の受信を組み合わせた主力。仕事着に合わせる型がそろっている。
プロマスター——空、海、陸それぞれの現場を想定した系統。ケースが大きく、文字盤が読みやすい。
ザ・シチズン——精度と仕上げを詰めた上位の系統。手のかからなさはそのままに、外装と文字盤へ手を入れたもの。