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TRAVEL神社系統図鑑神明(伊勢)

神明(伊勢)——正式には地名のつかない「神宮」

各地の神明社は、伊勢の神宮に祀られる天照大御神への信仰から来ている。正式な社名は地名のつかない「神宮」で、125の宮社からなる。内宮と外宮の祭神、20年ごとの式年遷宮までをたどる。

「◯◯神明社」「◯◯神明宮」の名は、伊勢の神宮に祀られる天照大御神への信仰から来ている。「伊勢神宮」「お伊勢さん」と呼ばれるこの社は、正式には地名のつかない「神宮」という。日本に数ある神宮のうち、無印で呼ばれるのはここだけである。

HISTORY

成立と構成

神宮は一つの社殿ではない。125の宮社を全部ふくめて「神宮」という。中心となるお宮を正宮、それに次ぐお宮を別宮と呼び、ほかに摂社・末社・所管社がある。

摂社は平安中期に編纂された『延喜式神名帳』に記載のある神社、末社は『延暦儀式帳』に記載のあるその他の神社、所管社は内宮・外宮にゆかりのあるその他の神社を指す。古文書に名が載っているかどうかで、宮社の区分が決まっている

内宮に祀られるのが皇室の御祖先の神・天照大御神、外宮に祀られるのがその御饌都神である。

ON SITE

現地で確認できるもの

神宮で最も知られる仕組みが式年遷宮である。20年に一度、天照大御神に新しい宮へ遷っていただくという、わが国最大の祭りにあたる。社殿を建て替え、御装束神宝も新しく調える。

建物を長く保たせるのではなく、同じものを繰り返し造ることで技術と形を受け継ぐ——この考え方が、神宮の姿を千数百年にわたって支えてきた。

NOT IDENTICAL

同じ名でも、異なる点

各地の神明社は、伊勢への信仰を背景に成立しているが、勧請の時期や事情、地域での役割は社ごとに異なる。神宮そのものと、各地の神明社を同じものとして扱うことはできない。

社名の「神明」は天照大御神への信仰を示す手がかりだが、そこから先の由緒は、その社の掲示や公式の案内で確かめる必要がある。