カタールW杯の日本の歴史的勝利——ドイツ戦とスペイン戦、どちらも同点ゴールを決めたのが堂安である。大会史に残る2つの逆転劇の起点が、同じ選手の左足だった。右サイドから中へ切れ込んでの左足が代名詞で、本人もクラブ公式のインタビューで「強い方の左足でシュートを狙う」と説明している。現在はアイントラハト・フランクフルトでプレーする。
30秒で分かる選手
所属
アイントラハト・フランクフルト
ドイツ・ブンデスリーガのクラブ。公式のスカッドに背番号20で掲載(2026年8月1日確認)
ポジション
中盤/ウイング
クラブとリーグ公式の区分は Midfielder、クラブ自身の紹介文では winger、JFAは MF/FW
代表での歩み
W杯2026に出場
背番号10で全4試合に先発。オランダ戦とブラジル戦ではキャプテンマークを巻いた
強みの一言
中へ切り込んで、左足
サイドから内側へ運び、強い方の左足で仕留める
最初に見る場所
右サイドで中を向いた瞬間
相手が分かっていて寄せてきたときに、撃つのか、渡すのか
会話メモ
何が強いのか
中へ切り込んで、左足を振り抜く。 2022年W杯スペイン戦の同点ゴール。JFA公式の記述では「これを受けた堂安選手が中央へ切り込んで左足を振ります。パワフルな一撃は、GKシモン選手の伸ばした手を弾いてゴールネットに突き刺さりました」。本人もクラブ公式で「Als Rechtsaußen ziehe ich vom Flügel nach innen und suche den Abschluss mit meinem starken linken Fuß(右ウイングなら、サイドから内側へ切れ込んで、強い方の左足でシュートを狙う)」と説明している。
ワンタッチで、最終ラインを外す。 W杯2026スウェーデン戦の先制点。JFA公式の記述では「菅原選手のパスを受けた堂安選手がワンタッチで上田選手に預けてリターンをもらうと、再びワンタッチでペナルティーエリア中央へスルーパス」。2回とも1タッチで、相手の最終ラインを越えている。
技術型に見えて、走力とデュエルが上位。 クラブ公式は加入時の紹介で、前所属フライブルクでの数字として「No.1 in Freiburg: 802 sprints(チーム最多802スプリント)」「No.6 in the Bundesliga: 366 duels won(リーグ6位の366デュエル勝利)」を挙げた。2026年2月のクラブ公式インタビューでも、今季237デュエル勝利でリーグ6位・チーム最多だと告げられ、「Das gehört zu meinem Spiel dazu(それは自分のプレーの一部です)」と答えている。
ここまでの歩み
2022年W杯ドイツ戦。途中出場で同点ゴールを決めた直後、堂安はJFA公式でこう話している——「長らく代表戦から遠ざかっていて、こぼれ球もなかなか転がってこない3、4年だったので、今日こぼれてきて、トレーニングを積んできてよかったと思います」。
同じコメントの中で、その日の入り方も明かしている——「ちょっとずつこっちに流れが来ていたので、『俺がヒーローになる』と思ってピッチに立ちました」。数日前から、そのイメージを持ってホテルで過ごしていたという。
そして得点した後の話が続く——「リードしてからは、僕はラウムに対してマッチアップで頑張るってことを意識しました」。点を取った直後に、守備の仕事へ切り替えている。W杯2026では背番号10で全4試合に先発し、オランダ戦とブラジル戦ではキャプテンマークを巻いた。
次の試合で見るポイント
堂安が右サイドでボールを受け、中を向いた瞬間。相手が「撃たれる」と分かって寄せてきたときに、そのまま撃つのか、内側の味方へ1タッチで渡すのか。どちらを選んでも、相手は動かされている。
サッカー好きの中で共有されている3つの前提
名前の表記は、公式でも割れる。 クラブの英語版は Doan、ブンデスリーガ公式は Dōan と書く。
ポジション名も割れる。 クラブとリーグの区分は Midfielder だが、クラブ自身の紹介文では winger と書かれている。
キャプテンマークは、固定とは限らない。 W杯2026では、試合によって巻く選手が変わった。
推すならここ
点が入った後の5分間を見る。堂安はたいてい、そこから守備の担当をはっきりさせて走っている。「撃つ選手」としてだけ覚えると、この選手の半分を見落とす。