海軍の天才パイロット、マーヴェリックは、昇進より飛ぶ現場を選び続けている。そんな彼が、若い精鋭たちを特別任務へ向けて訓練する教官として呼び戻される。候補生の中には、亡き親友グースの息子ルースターがいる。『トップガン マーヴェリック』は、昔の人気作を再現するだけの続編ではない。速く飛ぶ人が、次の世代を信じて飛ばせるか。その問題を、訓練と実戦の形で見せる。
ひとことで言うと
テストパイロットを続けるマーヴェリックが、到達困難な施設を破壊する任務のため、トップガン卒業生を訓練する。候補生のルースターは、かつて事故で亡くなった相棒グースの息子で、マーヴェリックへ不信を抱いている。
訓練映画と任務映画が一本につながる。前半で失敗した飛び方や人間関係が、後半の実戦で一つずつ意味を持つ。
まず3人
| 人物 | まず覚えること |
|---|---|
| ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル | 飛ぶ技術は一流だが、組織で昇進せず現役に残る。若手を教えることと、ルースターを危険へ出すことに迷う |
| ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショー | 亡きグースの息子。慎重な飛び方をし、マーヴェリックが自分の海軍進学を遅らせたことを恨んでいる |
| トム・“アイスマン”・カザンスキー | 前作でマーヴェリックのライバルだった人物。現在は高い地位から彼を支え、最後まで飛ぶ場所を与える |
最初は、教える側のマーヴェリック、親友の息子ルースター、二人をつなぐアイスマンの三人だけ分かればよい。
ネタバレなしの始まり
マーヴェリックは、新型機計画を守るため、命令を越えて高速試験へ挑む。その後、トップガンへ戻され、敵地の地下施設を破壊する任務の訓練を任される。低空で谷を抜け、急上昇し、短い時間で目標を攻撃する必要がある。
集められた候補生は全員が優秀だが、個人の技量だけでは成功しない。マーヴェリックは模擬戦で彼らを圧倒する一方、ルースターと向き合うことを避けている。技術の問題と、過去の責任が同じ訓練に入る。
なぜ話題になったか
『トップガン マーヴェリック』は2022年の世界的なヒット作となり、Paramountは同年の世界興行第1位で、自社史上最高興行の作品と発表している。第95回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、音響賞を受賞した。
大画面で語られたのは、飛行の速さを編集だけで作らず、俳優の顔へ実際の加速度がかかる感覚まで画面へ入れたからでもある。観客は機体の外だけでなく、操縦席の身体から飛行を見る。
面白いポイント3つ
1. 訓練のルールが、そのまま本番の見取り図になる
谷、時間制限、急上昇、二つの攻撃班。前半で何度も失敗を見るため、後半は説明が少なくても、どこが難しいか分かる。
2. 飛行中の顔が、速度を伝える
機体の映像だけでなく、呼吸、首、頬、目線を見せる。何Gかという数字を覚えなくても、操縦が身体へ与える負荷が見える。
3. 前作の記憶を、親子ではなく継承の問題にする
マーヴェリックとルースターは親子ではない。それでも、亡きグースを間に置き、守ることと信じて任せることの違いを描く。
ここまでで、マーヴェリック、ルースター、アイスマンの三人と、現役にこだわる天才パイロットが、亡き親友の息子を含む若い精鋭たちへ困難な任務を教える映画だと分かりました。続きでは、訓練で築いた関係が実戦でどう試されるのかと、守る側だった男が他人を信じる結末を整理します。
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