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FILM話題作の3分予習『PERFECT DAYS』

『PERFECT DAYS』——同じ一日を繰り返すと、小さな違いが見えてくる

『PERFECT DAYS』を未見でも3分でつかむ。平山、タカシ、ニコの関係、東京での清掃と日課、同じ一日を見る面白さをネタバレなしで整理する。

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平山は朝に目を覚まし、作業着を着て、缶コーヒーを買い、カセットテープを聞きながら東京の公衆トイレを清掃する。昼は木を見上げ、夜は本を読む。翌日も、ほぼ同じ。『PERFECT DAYS』は、何も起きない映画ではない。同じ順番を何度も見せることで、音楽、光、人の表情の小さな違いが出来事になる。忙しい物語についていくのではなく、人物の一日へ自分の呼吸を合わせる映画だ。

IN ONE LINE

ひとことで言うと

東京で公衆トイレを清掃する平山は、決まった日課を静かに繰り返している。仕事を丁寧に行い、昼休みに木を撮り、銭湯へ行き、古本を読み、眠る。

その生活へ、遅刻する同僚、家を出てきた姪、なじみの店の人々が入ってくる。映画は平山の過去を長く説明せず、日課が少し崩れたときの表情から見せる。

THREE PEOPLE

まず3人

人物まず覚えること
平山東京の公衆トイレを清掃する男性。寡黙で、カセット、本、木の写真を楽しみ、仕事を細かく整える
タカシ平山と組む若い同僚。遅刻や早退が多く、平山の車やカセットを自分の都合で使おうとする
ニコ平山の姪。母親とぶつかって平山の部屋へ来る。彼の日課へ自然に入り、過去の家族を近づける

最初は、同じ日を守る平山、日課を乱すタカシ、過去を連れてくるニコの三人だけ分かればよい。

THE START

ネタバレなしの始まり

平山は、ほぼ同じ手順で毎日を始める。清掃道具を積み、東京の特徴的な公衆トイレを回り、汚れを見落とさない。昼は神社の木をフィルムカメラで撮り、仕事のあとは銭湯と食堂へ行く。

同じ場面が繰り返されるため、観客は変化に気づくようになる。流れる曲、空の明るさ、トイレに残された紙、すれ違う人。平山が多くを語らなくても、何を好み、何を避けているかが日課から見える。

WHY PEOPLE KNOW IT

なぜ話題になったか

ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』は、2023年のカンヌ国際映画祭で、平山役の役所広司が男優賞を受賞した。第96回アカデミー賞では、日本代表として国際長編映画賞にノミネートされた。

大きな事件を中心にしない作品が話題になったのは、日常を退屈の反対として撮ったからでもある。清掃、移動、食事、読書を省略せず、そこに光や音楽を置く。観客は、平山の生活を評価するより、同じ速度で見ることを求められる。

THREE REASONS

面白いポイント3つ

1. 繰り返しが、間違い探しのように効く

同じ朝、同じ仕事、同じ道を何度も見る。順番が分かると、いつもと違う人物や表情が目に入り、小さな変化が大きく感じられる。

2. カセットの曲が、平山の言葉になる

平山は感情を説明しない。代わりに、ルー・リードやパティ・スミスなどの曲が車内に流れ、その日の表情と重なる。音楽が人物の内側を代わりに話す。

3. 清掃を、背景ではなく動作として見る

鏡を確認し、道具を使い分け、利用者を待つ。仕事の手つきを細かく見せることで、平山が世界とどう関わる人か分かる。

ここから先は

ここまでで、平山、タカシ、ニコの三人と、東京でトイレを清掃する平山が、音楽、本、木漏れ日を楽しみながら同じ日課を繰り返す映画だと分かりました。続きでは、日課の外から来た人々が平山の過去をどう見せるのかと、言葉を使わず表情へ集めた結末を整理します。

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