大人男子の趣味教養OTONA DANSHI NO SHUMI-KYOYO

CARメーカー図鑑スバル

スバル——平たいエンジンと四輪駆動、よく見える運転席

平たいエンジンと四輪駆動で雪道の安定を強みにし、運転席から周りが見えることをぶつからない装置より前の段階に置く会社。前身は航空機の会社で、乗用車は1958年の軽自動車から始まった。

フォレスターの窓の縁は低く、柱は細い。運転席から見えない場所を減らすためである。スバルの安全は、ぶつからない装置の手前、この視界から始まる。

STRENGTH

雪道に強く、よく見える

スバルの得意は、雪道や未舗装路での安定と、運転席からの視界である。ピストンを左右に寝かせた背の低い平たいエンジンを、1966年から低い位置に積んで重心を下げてきた。1972年にはこの背の低いエンジンに四輪駆動を組み合わせ、以来、安定した走りに力を入れてきた。

前身は航空機の会社で、乗用車は1958年の軽自動車スバル360から始まった。安全については、ぶつからない装置やぶつかったときの守りの手前に「0次安全」を置く。運転席から周りが見えること、長く運転しても疲れないことである。ボンネットの端と柱の付け根を下げ、ミラーを小さくして死角を減らす。二つのカメラで前を見る運転支援のアイサイトも2008年から続き、新しい車で誰も死なせないことを目標に掲げる。

スバル360(1959年製)を斜め前から。水色の丸い小さな軽自動車。博物館の展示車
スバル360(1959年製)。軽自動車の枠で大人四人を乗せた初期の車の一つ。博物館の展示車Photo: 先従隗始 / Wikimedia Commons / CC0 1.0リサイズ

日本ではレガシィの名を持つ車が2025年に販売を終え、いまの中心はSUVである。電気だけで走るSUVのソルテラとトレイルシーカーもある。

LOOK

厚みのある箱と、変わり始めた顔

SUVとワゴンの姿は角を落とした厚みのある箱で、フェンダーが張り出し、タイヤが四隅にある。スバルは安心を形で表すと言い、包み込むような面、途切れない線、塊の強さの三つを挙げる。四輪で踏ん張っているように見える姿は、そこから来ている。

前面は長く、六角形のグリルとコの字の形のランプで揃えてきた。2025年の6代目フォレスターは、量感と頑丈さを主題にしてグリルとランプをつなげ、その型を崩し始めた。クロストレックやレヴォーグは、六角形のグリルと鋭いランプの顔をまだ持っている。

スバル・フォレスター(6代目)を斜め前から。グレーのミドルSUV
フォレスター(6代目・2025年〜)。国内で撮影Photo: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons / CC0 1.0リサイズ
MODELS

フォレスターから、WRX S4まで

フォレスター——1997年から続く中核のSUV。2025年の6代目は、平たいエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドを新しく載せた。量感と頑丈さを主題にした厚みのある車体と大きな窓を持ち、家族で使う大きさである。

クロストレック——小型車のインプレッサの車高を上げた小さなSUV。地面からの高さを取って未舗装路にも入り、街でも取り回しがよい。燃費と力強い走りを両立するハイブリッドの型もある。

レヴォーグ——日本向けに作られた走りのワゴン。2020年の現行型は、いまのスバルの造形の考え方を量産車で最初に採用した車で、立体的な六角形のグリルと張り出したフェンダーを持つ。荷室の大きさと運転の楽しさを両立させ、車高を少し上げたレイバックもある。

BRZ——低いクーペ。平たいエンジンを床近くに積み、後ろのタイヤだけを回す。四輪駆動を得意とする会社が同じエンジンで作った別の形の車で、重心の低さを走りの楽しさに使っている。トヨタのGR86と兄弟である。

インプレッサ——小型車の基本形。2023年の現行型は後ろの扉が持ち上がる5ドアだけになり、六角形のグリルの顔を持つ。街で使う車としてこの会社の入口にあたり、クロストレックの土台でもある。

WRX S4——速いセダン。ラリーで走ったWRXの系譜を継ぎ、ターボ付きの平たいエンジンで四輪を回す。太いフェンダーを持つ。

スバルBRZ(2代目)を斜め前から。青い低いクーペ
BRZ(2代目・2021年〜)。国内で撮影Photo: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0リサイズ