ノートは給油して走る車だが、タイヤを回すのはモーターだけである。充電して走るリーフと並んで、この二台が日産の看板になっている。
電気で走る車と、発電して走る車
日産が力を入れるのは、モーターで走る車である。電気自動車のリーフは2010年に量産が始まり、電気だけで走る車を世界に広げた一台になった。2025年には3代目が発表された。
もう一つがe-POWERで、エンジンは発電だけを受け持ち、タイヤはモーターだけが回す。給油して走るが、加速の感触はモーターのもので、発電のときはエンジンの音がする。2016年のノートで始まり、いまはノート、セレナ、エクストレイル、エルグランドなどに載る。2025年からの新しい世代では、燃費と静かさをさらに改善している。
1930年代にダットサンの名で小さな国産車を量産することから始まった会社で、横浜に日本で初めての量産工場を持った。1966年にプリンス自動車を吸収してスカイラインを受け継ぎ、1969年にGT-Rを出したことで、走りの車の系譜が加わった。GT-Rは2007年からの型が2025年に生産を終え、いまの走りの車はフェアレディZが受け持つ。

平らなボンネットと、日本の意匠
2020年に出たノートのボンネットは平らで飾りがなく、グリルとランプの間に継ぎ目がなかった。大きなエンジンを載せているという雰囲気を出したくなかったからだと、デザインを担当した入江慎一郎氏は語っている。2024年の改良で顔の飾りは変わったが、平らなボンネットは続いている。
顔の基本はV字の形のグリルである。2020年に出た電気自動車のアリアは、前面の穴を板にして、組子の格子を思わせる日本の意匠を入れた。2026年の改良で、前面は車体と同じ色に変わっている。新型リーフの表面は継ぎ目が少なく、屋根の線が後ろへ下がり、ドアの取っ手は走り出すと引っ込む。空気の抵抗を減らして航続距離を伸ばすための形だと日産は説明する。

リーフ、ノート、セレナ、エルグランド、アリア、エクストレイル、フェアレディZ
リーフ——電気自動車。2010年の初代は後ろの扉が持ち上がる小型車で、2025年に発表された3代目は車高を上げたSUV風になった。屋根が後ろへ低く、空気の抵抗を減らした形をしている。
ノート/ノート オーラ——e-POWERの代表となる小型車。2020年の現行型から日本ではe-POWERだけになり、平らなボンネットを持つ。オーラは幅を広げ、内装を上質にした上級版である。
セレナ——三列の席を持つ家族向けミニバン。2022年の現行型はe-POWERの型とエンジンの型があり、横の扉は引き戸、室内の広さと席の並べ替えの多さを強みにする。高速道路で車線と車間を保つ運転支援の装置も看板の一つである。
エルグランド——高級ミニバン。2026年7月に世代が替わり、建築のような角ばった形で、車体の四隅ぎりぎりまで室内を取った。後ろの席の快適さを主にした車である。
アリア——電気で走るSUV。日本の意匠を主題にした車で、登場時は前面の板に組子の模様を入れた。室内は足元が広く、ラウンジのように作られている。
エクストレイル——家族向けのSUV。e-POWERで走り、モーターで四輪を回す型がある。V字のグリルとブーメランの形のランプを持つ、厚い車体である。
フェアレディZ——1969年から続く二枚扉のスポーツカー。2022年の現行型は長いボンネットと丸みのある後ろ姿で、歴代の形を受け継いでいる。エンジンで走る後輪駆動の車である。
