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CAR — メーカー図鑑 — 三菱自動車

三菱自動車——悪路の四輪駆動を、電動で

外から充電できるハイブリッドの四駆を旗艦に、悪路の走りと電動化を重ねる会社。四輪駆動はジープの国産化から始まり、パジェロとラリーで名を広めた。

デリカD:5は、家族を乗せるミニバンでありながら、地面からの高さを確保し、未舗装路での走りにも力を入れた車である。悪路を走ることへの力の入れ方が、三菱の車づくりの芯にある。

ORIGIN

ジープとラリーで育った四輪駆動

1953年、三菱はアメリカのジープを国内で組み立て始め、林野庁などに納めた。そこで得た四輪駆動の技術を、1982年に出したパジェロで砂漠のラリーへ持ち出し、1985年にはパリ・ダカールで日本車として初めて総合優勝した。以後も優勝を重ね、ランサーも世界ラリーを走った。

2代目三菱パジェロ。赤い大型クロスカントリー四駆が道を走る
2代目パジェロ(1991年〜)。香港で撮影Photo: Dinkun Chen / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0(リサイズ・ナンバープレート部と車内人物部ぼかし)

もう一つの系譜が電動化で、1966年に研究を始め、2009年に軽の電気自動車i-MiEVを量産した。2013年には、その電動化と四輪駆動を一つにしたアウトランダーPHEVを出した。

STRENGTH

充電できるハイブリッドの四駆

いまの中心は、電動化と四輪駆動の組み合わせである。旗艦のアウトランダーPHEVは、外から充電できる電池を積んだハイブリッドの四駆で、日常の距離は電気だけで走り、遠出ではエンジンも使って走る。前後に一つずつモーターを置いて四輪を回し、前後の力の配分を細かく変えられる。曲がるときの安定や、操作に応じた動きやすさを重視している。

1980年代から、人の操作に車の動きを合わせる四輪の制御を追いかけてきた会社で、モーターで四輪を回せるようになったことで、その狙いが形になったと説明している。過酷な天候や路面でも安全と快適を保って目的地に着くことを、車づくりの目的に置く。

三菱アウトランダーPHEVを後方側面から。白い大型SUV
アウトランダーPHEV(現行型・2021年〜)。上級のグレードPPhoto: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons / CC0 1.0(リサイズ)
LOOK

厚いバンパーと、二段のランプ

顔は「ダイナミックシールド」と呼ぶ型で揃えている。左右から中央へ包み込む厚いバンパーで、力強さと守られている安心感を同時に表す造形だと三菱は言う。2015年に改良したアウトランダーから使い始め、順に他の車へ広げた。ランプが上下二段に分かれているのは、歩行者に見せる昼間の灯を上に、対向車を眩しくしないヘッドライトを下に置いたためだと三菱は説明する。

SUVとピックアップの車体は水平基調の塊で、フェンダーが張り出し、頑丈そうに見える。デリカD:5は箱のミニバンに地面からの高さと同じ顔を付け、トライトンは荷台を持つ働く車に、鋭いランプと張りのある面を与えている。

展示された三菱デリカD:5を後方から。ルーフキャリアを積んだグレーのミニバン
デリカD:5(2007年〜)。写真は後ろから。地面からの高さを取ったミニバンで、世代交代をせずに改良を重ねているPhoto: TTTNIS / Wikimedia Commons / CC0 1.0(リサイズ)
MODELS

アウトランダーから、デリカミニまで

アウトランダーPHEV——旗艦。2013年の初代から続く充電できる四駆で、2021年からの現行型は三列の席を持ち、内装の仕上げを上げた。2024年の改良で電池を大きくし、電気だけで走れる距離を伸ばした。

デリカD:5——四輪駆動のミニバン。名前は配達の車に由来し、1968年から続く。2007年の現行型は世代交代をせずに改良を重ね、2026年の改良で四輪の制御を新しくし、砂利道と雪道の走行の切り替えが付いた。横の扉は引き戸で、地面からの高さを取って未舗装路に入る。

トライトン——荷台を持つピックアップ。世界の多くの国で働く車として売られ、日本には2024年に12年ぶりに戻った。はしご型の骨組みと四輪駆動を持つ。

パジェロ——1982年に出て、砂漠のラリーで名を広めた四輪駆動車の名前。日本では2019年に販売を終えた。2026年に新しい型が予告され、予告された姿は角ばった塊の形とT字のランプを持つ。

デリカミニ——デリカの名を付けた背の高い軽。2025年の2代目は丸い目の親しみやすい顔に、下部の黒い飾りを付けて、砂利道にも入る車に見せている。